藤原 こんにちは、藤原です。
「\期間限定公開/」と書かれた募集ページの、すぐ下の欄。
そこに「2025年8月31日までの登録」と書いてありました。
いま見ているのは2026年8月25日です。
今回は、スキラボが案内している海外向けオンライン秘書についてです。
「パソコンひとつ」「時給20ドル(3,000円)」「英語スキル不要」という広告から入る、無料のスタートアップセミナーでした。
実際に登録して最後まで進めた結果をお伝えすると、こうなります。
⚠️ スキラボの海外向けオンライン秘書は、いま申し込むのはおすすめできないと判断しました。
藤原 私のLINEにも「海外の時給で稼げるって本当ですか」という相談が届いています。
セミナーを見た段階でも、個別相談会の予約を取った段階でも構いません。
スキラボの海外向けオンライン秘書は怪しい?結論
詐欺と呼べる材料はありませんが、いくら払うことになるのかが広告のどこにも出てきません。
広告の一番上に出ているのが、この画面です。

「時給20ドル(3,000円)ゲット!」と大きく出ています。
その下に「英語スキル不要」「未経験OK」「完全在宅」。
藤原 家で子どもを見ながらこの条件で働けるなら、気になりますよね。
そのうえで、私が最後まで見て気になったのは3つでした。
ひとつは、無料セミナーの募集期間が1年前の日付のまま動いていること。
ふたつめは、広告が出している受講者数の数字が、場所によって3通りあること。
そして、料金が出てくるのは60〜90分の個別面談まで進んだあとだということです。
在宅で外貨を稼ぐという働き方そのものは、成り立ちます。
FiverrもUpworkも実在するサービスですし、そこで仕事を受けている日本人もいます。
だから「海外向けオンライン秘書は全部だめ」という話をするつもりはありません。
私が見るのは、その先で何にいくら払うことになるのかという1点だけです。
読んでいて手が止まったら、いつでも声をかけてください。
スキラボの無料セミナーは「2025年8月31日まで」の表示で動いている
募集要項の欄に、1年近く前の締切がそのまま残っています。
広告の上のほうに、こういう表が置かれていました。

期間の欄は「2025年8月31日までの登録」。
このページの著作権表示は2026年になっています。
つまり、締切の表示だけが去年のまま残っているということです。
期間限定と書いてある募集が、1年経っても同じ文面で開いている。
これは他の広告でもよく見ます。
締切そのものを責める気はありません。
ただ、「\期間限定公開/」を信じて急ぐ理由は、少なくともこの表示にはないということです。
急がされて決めるのと、自分のペースで決めるのとでは、後から取れる選択肢がまるで違います。
スキラボの広告に出ている料金は「5,500円→無料」だけ
同じ表の一番下に、料金の欄があります。
そこには5,500円に取り消し線を引いて「無料」と書かれているだけでした。
有料講座がいくらなのかは、この表にもページのどこにも出てきません。
その代わり、表のすぐ下にこう添えられています。
「有料講座のご紹介もありますが、押し売りなどはありませんのでご安心ください。」
有料の講座があること自体は、正直に書いてあります。
隠しているわけではありません。
問題は金額のほうで、ここから先に進まないと分からない作りになっています。
メールアドレスを入れる欄は、こういう見た目でした。

入れるのはメールアドレスだけです。
ボタンを押すと、次の案内が届きます。
スキラボが言う時給20ドルはどこから出た数字か
広告の中で根拠として出されているのは、アメリカの平均時給です。
「5つの魅力」という項目の1番目が、これでした。

「2024年11月現在、アメリカの平均時給は35ドル」。
「日本円にして5,000円超え」。
そのうえで「日本にいながら(日本の物価で)アメリカの時給でお仕事できるのが海外向けオンライン秘書です」と続きます。
藤原 アメリカの労働者の平均時給と、外部に発注される秘書業務の単価は、別々に決まる数字です。
アメリカ国内で雇われて働く人の平均と、ネット越しに世界中の人が応募できる仕事の単価は、同じ土俵ではありません。
FiverrやUpworkのような場所では、応募してくるのはアメリカ人だけではないからです。
そこを「アメリカの平均時給は35ドル」で説明すると、読む側は自分の手取りもそこに近づくと受け取ってしまいます。
広告に出ている仕事例の時給には、営業の時間が入っていない
具体例のところには、実際の報酬が3件並べてありました。

御朱印アプリの仕事が15時間で500ドル、時給換算33ドル。
お菓子のサブスクの仕事が5時間で200ドル、時給40ドル。
旅行プラン作成が2時間で100ドル、時給50ドル。
数字としては、たしかに時給20ドルを超えています。
ただ、ここに入っていないものが1つあります。
その仕事を受注するまでにかかった時間です。
プロフィールを作り、提案文を書き、返事を待って、選ばれなかった分もやり直す。
フリーランスの実質的な時給は、この応募の時間を足して初めて出ます。
2時間で100ドルの仕事でも、そこにたどり着くまでに10件応募していれば、話はまったく変わります。
広告の締めくくりは「時給20ドル(約3,000円)以上でゴロゴロ転がっています」でした。
転がっている仕事を誰が拾えるのかは、応募が通るかどうかで決まります。
スキラボのLINEに登録するとどうなる?佐藤ゆりから届くもの
メールアドレスを入れると、佐藤ゆりさんのLINEに案内されます。
友だち追加の画面が、これです。

アカウント名は「佐藤ゆり|海外向けオンライン秘書」。
友だちの数は10,661人と出ていました。
追加すると、すぐに最初のメッセージが届きます。

「はじめまして!海外向けオンライン秘書の佐藤ゆりと申します。」
「この度は『無料スタートアップ講座』へのご参加、まことにありがとうございます」
そして動画のリンクと、こう続きます。
「※8月27日までの限定公開です。」
藤原 広告の締切は2025年8月31日で、LINEの締切は8月27日でした。
同じ商品の締切が、2か所で別々に走っています。
スキラボの無料スタートアップ講座は約50分の動画
リンクを開くと、動画のページに着きます。

ページの見出しは「【3日間限定】スタートアップ講座」。
LINEでは8月27日まで、ここでは3日間限定。
締切の表示は、これで3通りになりました。
動画の長さは「等倍再生で約50分、1.5倍速で約34分」と書かれています。
講師の紹介はこうでした。
一児の母、元会社員。
育休中に海外オンライン秘書に出会い、現在はフリーランスの在宅ワーカー。
Upwork、Linkedin、Fiverrで活動中。
1,000人規模の海外向けオンライン秘書オンライン講座の代表講師。
プロフィール写真は、階段を上っていく後ろ姿でした。
顔が写っている写真も、活動しているアカウントの名前も、このページには出ていません。
藤原 Upworkで活動中と書くなら、そのプロフィールを見せてもらえたほうが早いです。
実績を確かめる手段が用意されていないのは、正直もったいないところです。
動画の先はキックスタート個別相談会の予約フォーム
動画を見終わると、案内される先が決まっています。

ページの一番上に「海外向けオンライン秘書 2ヶ月間短期集中実践講座」。
その下が《キックスタート個別相談会》新規ご予約フォームです。
つまり、この時点で売っている商品の名前が出ます。
2ヶ月間の講座です。
ただし金額は、まだどこにも書かれていません。
予約フォームの説明には、こう添えられていました。

「所要時間は60〜90分程度を見込んでおります」
「時間にゆとりのある日時でのご予約をお願いいたします」
海外在住の人向けに、日本時間の深夜枠まで開けてあります。
無料の動画を見て、1時間から1時間半の面談を予約して、そこで初めて金額を聞く。
この順番だけは、先に知っておいてください。
同じ流れはママサポの在宅ワーク診断会でも見ました。
あちらも面談時間は60〜90分で、料金は面談まで出てきません。
スキラボの海外向けオンライン秘書の料金は248,000円
金額は広告ではなく、会社の公式サイトのサービス紹介ページに出ていました。
その部分が、これです。

一括なら248,000円(税別)。
個別サポート2回が付くコースは298,000円(税別)。
税込にすると、272,800円と327,800円になります。
藤原 金額そのものは、この手のスクールとして飛び抜けて高いわけではありません。
学ぶためにお金をかけること自体は、悪いことではありません。
気になるのは、この金額に見合う中身かどうかを、払う前に確かめられないことです。
分割なら月々約12,000円を24回
同じ欄に、分割の案内も並んでいました。
月々約12,000円(24分割の場合)。
個別サポート付きなら月々約14,900円です。
12,000円を24回払うと、合計288,000円になります。
一括の税込272,800円との差が、分割の手数料にあたります。
月々の金額だけ見ると1万円ちょっとですが、契約するのは24回分です。
248,000円を時給20ドルで回収するのに必要な時間
広告の数字をそのまま使って計算します。
時給20ドルは、広告の換算で約3,000円でした。
税込272,800円を3,000円で割ると、約91時間です。
仕事例で一番時給が高かった50ドル換算でも、約36時間かかります。
そして、この91時間には受注できなかった応募の時間が入っていません。
広告に出ていた受講生の声で、いちばん現実的だったのがこれでした。

「スタートから半年、子育てと本業のかたわら毎月7〜8万円」。
このペースだと、税込272,800円を取り戻すのに3か月半ほどかかります。
藤原 半年かけて月7〜8万円に届いた人が、そこから3か月半で元を取る計算です。
無理な数字ではありません。
ただ、講座のサポート期間は2ヶ月です。
サポートが終わってからのほうが長いという前提で見ておく必要があります。
サポート期間はちょうど2ヶ月。返金の線とほぼ重なっている
サポート期間の欄には「2ヶ月」とだけ書かれていました。
ここが1つの目安になります。
特定商取引法には、特定継続的役務提供という決まりがあります。
対象になるのは、期間が2ヶ月を超えて、金額が5万円を超える契約です。
対象になれば、書面を受け取ってから8日以内はクーリング・オフができます。
- サポート期間は2ヶ月と書かれている
- 特定商取引法の表記では返金は受け付けないとある
- 金額を聞くのは60〜90分の面談の場
対象の役務は7種類に限られているので、この講座が当てはまるかどうかを私が決めることはできません。
言えるのは、サポート期間が「ちょうど2ヶ月」だという事実だけです。
だからこそ、面談のその場で決めないでください。
一度持ち帰って、契約書の中身を落ち着いて読む時間を取ってください。
面談で金額を出されたら、契約する前に一度こちらへ回してください。
スキラボの口コミ・評判は?受講生の声とネットの声
ネット上には「真っ当な会社だ」と書いている検証サイトもあります。
先に、良い側の話をします。
登記も、住所も、電話番号も確認できました。
顧問弁護士も会社概要に載っています。
これを根拠に「怪しい業者ではない」と結論づけている記事も、実際にありました。
その見方自体は、間違っていません。
一方で、広告に載っている受講生の声はこういう形でした。

「スタートから1年ほどで最大月収1,200ドル(約17万円)」。
顔出しで対談している動画も一緒に載っていて、ここは他の広告よりしっかりしています。
ただ、載っているのは清原さん、nonさん、Kaoriさん、はるさんのような呼び名だけです。
その人たちが実際にどのサービスでいくら受注したのかを、外から確かめる手段はありません。
顔を出して話しているぶん、他の広告よりは信用できる作りだと思います。
ネット上の評判も探しましたが、こちらは薄かったです。
受講して実際にいくら受注できたという報告は、広告の外では1件も見つかりませんでした。
代わりに、私のLINEに届いた相談を2つ紹介します。
無料の講座を見たあと、面談を予約するところまで進みました
60分と書いてありましたが、実際は90分近く話して、最後に金額を出されました
LINE相談者さんより
もう1つは、決めたあとの相談でした。
面談で「今日決めてもらえたら」と言われて、その場で分割を申し込んでしまいました
冷静になったら24回払いって大きいですよね
LINE相談者さんより
※相談者さんには許可を得て掲載しています。
評判が良いか悪いか以前に、判断の材料になる実績が外に出ていないという状態です。
スキラボの受講者数は6,000人・500名・1,000人規模の3通りある
受講者数が、見る場所によって6,000人・500名・1,000人規模と変わります。
広告の実績欄が、これです。

「インプレッション200万回以上」「累計6,000人が受講」。
一方で、動画ページの講師紹介は「1,000人規模の海外向けオンライン秘書オンライン講座の代表講師」でした。
さらに、2025年2月のプレスリリースではコミュニティの参加者が500名を突破となっています。
藤原 無料講座の受講者と有料の参加者では、そもそも数える対象が違います。
6,000人が無料セミナーを見た人数、500名が有料コミュニティの人数だとすれば、矛盾ではありません。
ただし広告の側には、その区別がどこにも書かれていません。
読む側は「6,000人が受講した講座」だと受け取ります。
ちなみにプレスリリースには、月額1,480円(税込)のチャレンジコースという商品も出ていました。
248,000円の講座とは、別の入口があるということです。
ORICONやAmebaに「取り上げられました」の中身
実績欄のすぐ上に、メディア掲載の紹介があります。

「ORICON NEWS」「Rakuten infoseek News」「Ameba News」「BIGLOBEニュース等に取り上げられました!」
左に貼ってあるのがORICONの実際の画面です。
そのパンくずをよく見ると、「ホーム > プレスリリース >」と書かれています。
記事の書き手の欄も「スキラボ」です。
これは会社が配信したプレスリリースが、そのまま各サイトに転載されたものです。
記者が取材して書いた記事ではありません。
配信サービスを使えばどの会社でも同じ枠に載るので、掲載自体は珍しいことではありません。
会社が嘘を書いているとまでは言えません。
ただ、「取り上げられました」から受ける印象とは中身が違います。
掲載先のパンくずを見るだけで分かるので、気になったら自分で開いてみてください。
スキラボを運営するスキルラボ株式会社と特定商取引法の表記
会社は実在していて、登記の住所も表記と一致していました。
まず、特定商取引法に基づく表記がこれです。

販売元はスキルラボ株式会社。
運営責任者は小山温さんと石川一樹さんの2名です。
所在地は東京都豊島区北大塚1-14-6 東京大塚ビル2階。
電話番号もメールアドレスも記載があります。
連絡先が揃っている時点で、何かあったときに連絡が取れない相手ではありません。
通信販売の広告では、特定商取引法 第11条で事業者名や販売価格を表示することが決められています。
そのうえで、販売価格の欄はこう書かれていました。
「商品によって価格が異なりますので、詳しくは各商品案内ページをご確認ください」
各商品案内ページに248,000円と出ているので、まったく非公開というわけではありません。
ただし、その案内ページへのリンクは広告からたどれません。
特商法の表記では返金を受け付けないと書かれている
同じページの下のほうに、返金とクーリング・オフの説明があります。

「商品の性質上お受けしておりません」。
その下のクーリング・オフの欄は「訪問販売等に適用される制度です」から始まります。
そのあとに「インターネット販売にはクーリングオフの適用は義務付けられておりません」と続きます。
さらに、注意書きの欄にはこう書かれていました。
「本講義終了後に当運営事務局から有料サービスのご案内があります。」
ここは正直に書いてあります。
ただ、返金の欄で名前が出ているのは「海外オンライン秘書コミュニティ」で、248,000円の2ヶ月講座ではありません。
同じ会社の商品でも、呼び名が場所ごとに変わっています。
契約するのがどの商品で、その返金条件がどこに書いてあるのか。
これは面談の場で必ず聞いておいてください。
法人登記は2024年12月に指定されたばかり
会社そのものも調べました。

国税庁の法人番号公表サイトで検索した結果です。
法人番号は1013301053466。
登記されている本店は、特定商取引法の表記と同じ東京大塚ビル2階でした。
変更履歴は新規指定だけで、住所も社名も一度も動いていません。
法人番号の指定は令和6年12月5日です。
藤原 会社ができてまだ2年経っていない、という点だけは頭に入れておいてください。
新しい会社が悪いわけではありません。
ただ、2ヶ月の講座を受けたあとに何年も続く仕事にしたいなら、支える側の年数も判断材料になります。
なお国民生活センターの情報商材に関する相談件数は、2025年度で2,623件でした。
数は減ってきていますが、まだこれだけ寄せられています。
スキラボの海外向けオンライン秘書はいま申し込まない|まとめ
スキラボの海外向けオンライン秘書は、いま申し込むのはおすすめしません。
最後にもう一度、募集要項の表を見てください。

海外の仕事を受けて外貨で報酬をもらう働き方そのものは、成り立ちます。
そこを否定するつもりはありません。
会社も実在していて、登記も住所も表記と合っていました。
それでも、引っかかる点は残ります。
募集期間は「2025年8月31日まで」の表示で、いまも動いています。
締切はLINEでは8月27日、動画ページでは3日間限定でした。
受講者数は6,000人、1,000人規模、500名と3通り。
「取り上げられました」の中身は、会社が出したプレスリリースの転載でした。
そして料金の272,800円は、60〜90分の面談まで進まないと出てきません。
すでにFiverrやUpworkで自分から動いていて、教材代として割り切れる方なら判断は変わります。
「時給20ドル」を目安に生活費の計算を立てている方には、勧められません。
藤原 面談を予約する前に、いくらまでなら出せるかを先に決めておいてください。
私は、数十万円を払えば来月から生活が変わる、という話は持っていません。
ただ、私が自分で手を動かして続けられたやり方なら、いくつもお伝えできます。
「面談を予約するか迷っている」
「もう金額を出された」
「在宅で何なら続けられるのか知りたい」
どの状況でも、そのままLINEに送ってください。
私が実際に取り組んでいるものも、あわせて共有できます。
一人で決めると、比べる相手がいないまま24回払いの契約書にサインすることになります。
そこがいちばんもったいないところです。
名前だけ送ってもらえれば、私が調べたことがあるものは、その場でお答えします。
スキラボのことでも、まったく別の在宅ワークの話でも構いません。
一言だけで大丈夫です。
藤原 必ずお返事します。

読み込み中...