藤原 こんにちは、藤原です。
インスタの「主婦のスカッと話」で人気のぶった斬り会長を、面白い人だなと見ている方も多いと思います。
ただ、その先で入会金の話になった、という声がいくつも出ています。
藤原 私のところにも「入会をすすめられているが、大丈夫でしょうか」という相談が届いています。
運営元の登記から、代表が名乗る肩書きの中身まで確かめました。
ぶった斬り会長の勧誘に、その場で返事をするのはやめてください。
払ってしまったお金の話ほど、人には言えなくなります。
どのメッセージも、私が自分で読んでお返事します。
一行だけでも構いませんので、投げてみてください。
ぶった斬り会長は怪しい?調査でわかった結論
ぶった斬り会長は、その場でお金をだまし取る形の詐欺ではありません。
インスタでの姿がこちらです。

認証マーク付きで、フォロワーは7万人。
実在の人物で、書籍も出しています。
ただ、その人気の先にあるのが入会金30万円台のコミュニティでした。
藤原 面白い発信でファンを増やしてから、その信頼を勧誘に使う。ここが引っかかります。
良い評判のほうも探しました。
「入って辞められた」という声は見つかりましたが、稼げたという具体的な報告は出てきません。
「主婦のスカッと話」から入った人ほど、お金の話が出てくると判断が鈍ります。
副業のこと、私が直接お答えします
まず、この人が何をしている人なのかから見ていきましょう。
ぶった斬り会長とは何者?飯田正己という名前とインスタの使い分け
ぶった斬り会長の本名は、飯田正己という名前で知られています。
インスタの投稿はこんな内容です。

「モラハラ夫」「絶対に帰りたくない家の特徴」といった、家庭のトラブルを題材にした動画です。
プロフィールには「主婦界のヒーロー」とあり、主に女性の共感を集めています。
そのプロフィールに、別の案内が置かれていました。

「ファンクラブ向け無料企画はハイライトへ」という一文です。
無料という言葉につられて連絡を取ると、そこから先はお金の話に変わります。
ぶった斬り会長のコミュニティは6つ以上に分かれている
誘われた人が書いた質問が、Q&Aサイトに残っていました。
誘いを受けてるのはケーペーズという名前のコミュニティで、他にもコミュニティが6つくらい?あり、全てをとりまとめているのが、ぶった斬り会長とのこと
Q&Aサイトの相談より
コミュニティが複数あって、その上にぶった斬り会長がいる形です。
藤原 名前の違うコミュニティに誘われても、行き着く先は同じということですね。
では、誘われるとどう進むのか。
ぶった斬り会長の勧誘の流れはDMから3人のZoomへ
インスタのDMから、複数人でのZoomに案内されます。
実際に誘われた人の書き込みが、こちらです。

コミュニティのリーダーみたいな人と3人でzoomしました
Q&Aサイトの相談より
1人に対して3人で向き合う形は、断りにくい空気を作ります。
同じ人の書き込みには、こんな一行もありました。
その場で入会を決意させようとしたり、タロット占いですごく都合の良いカードばかりを出して入会を促したり
Q&Aサイトの相談より
タロットで背中を押す、というのは判断材料になりません。
藤原 占いが出てきた時点で、数字で説明できていないということです。
別の方の書き込みでは、質問への対応がこうでした。
等々、質問したのですが全てスルーされ「入会するかしないか」だけを聞いてきたので、ダメなやつだ!と思ってブロックしました
ネット上の口コミより
聞いたことに答えないまま、入るか入らないかだけを迫る。
ぶった斬り会長のコミュニティ入会金は30万円から33万円
金額は、複数の書き込みでほぼ同じ数字が出ています。
| 出てきている名目 | 金額 |
|---|---|
| コミュニティの入会金 | 30万円 |
| RAYTUSグループへの登録 | 33万円 |
| 「運営」として関わる場合 | 約77万円 |
別で実際に起業してる人の話も聞きましたが、そこに参加させてくれるわけではなく「33万払って入会しろ」でした
ネット上の口コミより
一度払うと、そこで終わりではありません。
研修費や別の事業への参加費として、追加のお金を求められていきます。
引っかかっている点があれば、どんな内容でも聞かせてください。
これまで調べてきた中で分かったことは、隠さずにお伝えします。
ぶった斬り会長の運営会社RAYTUS合同会社を調査
コミュニティを運営しているのは、RAYTUS合同会社という福岡の会社でした。
国税庁の法人番号公表サイトで、自分で引いてみました。

法人番号は1290003011147で、本店は福岡県福岡市東区。
法人番号が指定されたのは2021年4月30日でした。
2024年4月に本店を移していて、それ以前は福岡県糸島市の住所です。
藤原 登記があること自体は事実なので、実体のない会社ではありません。
公式サイトの企業概要には、こう書かれていました。

代表は草彅亜希さんで、事業内容はコミュニティ運営とイベントの企画です。
事業の一覧も出ていました。

婚活、産前産後ケア、ジュエリー、美容、おむすび、そしてスピリチュアル。
9つの事業が並んでいますが、どれも会員が持ち寄ったものに見えます。
RAYTUS group.の会員数は1,780名と書かれている
同じページに、会員数も出ていました。

1,780名(2026年5月現在)と書かれています。
ここで、さきほどの入会金と掛け合わせてみてください。
仮に全員が33万円だとすると、入会金だけで5億8,000万円を超えます。
もちろん、全員が同じ金額とは限りません。
ただ、集まったお金の桁がどのくらいかは、公開されている数字だけで見当がつきます。
藤原 会員のビジネスが回っているのか、入会金で回っているのか。そこが分かれ目です。
「国連IDIO-DEVNET 理事」という肩書きの中身
代表挨拶に、目を引く肩書きが添えられていました。

「国連IDIO-DEVNET 理事」と書かれています。
これを見ると、国連の役職に就いている方に見えますよね。
調べると、IDIO-DevNetは国連の内部組織ではありませんでした。
国連経済社会理事会から協議資格を認められた、民間の国際NGOです。
そして、日本側の協会のページを開くと、こうなっていました。

この協会の理事長も、草彅亜希さんご本人でした。
つまり「国連」の肩書きは、自分が理事長を務める会員制の協会から来ています。
藤原 国連職員でも、国連本体の理事でもない。そこは分けて考えてください。
肩書きが立派に見えたときほど、どこが出しているものかを確かめてください。
ぶった斬り会長の勧誘で脱毛サロンFCと脱毛器ローンだけが残る
私がいちばん問題だと思っているのが、入会した先の話です。
届いた相談によると、最終的にすすめられたのは脱毛サロンのフランチャイズ加盟でした。

「うちの会員をあなたのサロンに送客する」「集客はこちらでやる」という説明です。
そして加盟金に加えて、約65万円の脱毛器をローンで購入する契約を結んだとのことでした。
藤原 「集客はこちらがやる」という口約束で高額なローンを組む。これは危ない構図です。
ところが実際は、既存の会員の施術を置き換えで引き受ける仕組みで、利益がほとんど出ない状態だったといいます。
さらに本部の都合でルールが変わり、予約が入らなくなります。
撤退しようにも、機材のローンだけが自分に残る、という流れです。
事業用のローンはクーリングオフが使えない
ここが、多くの人が見落とすところです。

サロンを開くために組む脱毛器のローンは、「事業者として、事業のために」結ぶ契約になります。
このとき、消費者を守るはずのクーリングオフや支払いを止める仕組みが、原則として使えません。
これは私の意見ではなく、割賦販売法という後払いのルールにもとづく話です。

営業のために結んだ契約は、支払い停止を主張できる対象から原則として外れます。
だからサロンがうまくいかなくても、ローンの支払いだけは残り続けます。
支払いのサインをする前に、一度だけ声をかけてください。
話がまとまっていない段階でも構いません。
ぶった斬り会長の口コミ・評判は?実際に関わった人の声
入って稼げたという具体的な報告は、1件も見つかりませんでした。
出てくるのは、関わった人の困りごとのほうです。

起業塾に入りましたが、夢やビジネスマインドを語りますが、言ってることとやってることの辻褄が全く合いません
ネット上の口コミより
簡易書留でクーリングオフしたが、会社がつかめず戻ってきま
ネット上の口コミより
書留が戻ってきた、というのは重い話です。
解約したくても、書面の届け先にたどり着けていません。
藤原 契約する前に、書面がどこに届くのかを確かめておいてください。
支払い方法について書いている人もいました。
ギフトカード詐欺、合計10万円払わされて、お金がないと言うと、闇金から借りて、ギフトカード購入するよう要求して
ネット上の口コミより
お金がない人に借りてでも払わせる案内は、どんな理由があっても受けないでください。
辞められたという声もある
一方で、辞められたという書き込みもありました。
強気で退会希望出して退会できました。私は自分の意思で払ったので返金も求めませんでした
ネット上の口コミより
退会そのものは、はっきり伝えればできたということです。
お金を払ったから残る、という理由だけで居続けないでください。
この方は返金を求めていませんが、そこは人によって判断が変わるところです。
ぶった斬り会長=飯田正己の過去の事業を調査
飯田正己さんは、過去にも会員を集める事業を手がけていました。

経済誌FACTAの記事によると、中高年女性向けのイベント団体「Hana倶楽部」が舞台です。
会員およそ600人を「加盟店」に仕立て、出資を募っていたとされています。
2017年11月には、この事業の関連会社が、貸付金の返還を求める債権者から東京地裁に破産を申し立てられました。
申し立てた女性は、2012年から2016年にかけて総額3,926万円を貸し付けていたと書かれています。
関係者の推計では、集められたお金の総額は300億円に及ぶとも報じられていました。
藤原 数百人規模を巻き込む集金の構図は、今回のコミュニティとも重なって見えます。
過去に何があったかを、私が断定することはできません。
ただ、お金を集める事業で大きなトラブルの報道がある方だという点は、頭に入れておいてください。
では、誘われたときにどう断ればいいのか。
ぶった斬り会長の勧誘を断るには
その場で答えないこと。
これだけで、ほとんど防げます。
同じ型の勧誘に共通するサインをまとめます。

- プロフィールに「無料企画はこちら」という別の案内がある
- 最初のやり取りがDMなど、公の場ではない場所に移る
- Zoomが複数人がかりで、その場で契約をすすめられる
- 質問に答えないまま、入るか入らないかだけを聞かれる
- 契約が「個人」ではなく「事業者」名義になっている
断り方は「すみません、やらないです」の一言で足ります。
「時間ができたら」と濁すと、相手は必ずもう一度連絡してきます。
藤原 断ったあとにしつこく誘われたら、それはもうルール違反の勧誘です。
好きな発信者からの誘いほど、名義と金額を自分の目で確かめてください。
ぶった斬り会長の勧誘は慎重に|まとめ
ぶった斬り会長は、詐欺と断定できる相手ではありません。

運営会社の登記もあり、代表も名前を出しています。
そのうえで、押さえておいてほしいのは3つです。
入会金は30万〜33万円で、公式サイトの会員数から逆算すると桁は億に届くこと。
「国連IDIO-DEVNET 理事」は国連本体の役職ではなく、本人が理事長の協会のものだったこと。
入会後にすすめられる事業用ローンは、クーリングオフが使えないこと。
好きな人からの誘いほど、いったん止まって中身を確かめてください。
同じ型の勧誘の見分け方は、怪しい副業の見分け方をまとめた記事にも書いています。
急がされたときの止まり方まで載せているので、次に同じ場面が来ても使えます。
私は、誰でも人を集めれば稼げる、という話は持っていません。
ただ、誰も誘わずに自分の手だけで進められるやり方なら、いくつもお伝えできます。
「断りたいけど、関係を壊したくない」
「もう入会金を払ってしまった」
ぶった斬り会長のことでも、まったく別の副業のことでも構いません。
どんな心配ごとでも、そのまま持ってきてください。
すでにローンを組んでしまった方も、いると思います。
その場合は、契約書の名義が個人か事業者かをまず見てください。
一人で判断しないほうが、結果的に損は小さくなります。
いま特に用がなくても、追加だけしておいてもらえれば十分です。
藤原 抱えたままにせず、まず声をかけてもらえたらと思います。

読み込み中...