藤原 藤原

こんにちは、藤原です。

今回は、「寄付タウン」という、抽選で寄付金がもらえるとうたうLINEの企画について調べました。

私のLINEにも、「寄付タウンに登録したら当選したと言われたが、受け取りにお金がかかると言われて不安になっている」という相談が届いています。

⚠️ 結論から言うと、寄付タウンは詐欺の疑いが強く、危ない企画だと判断しました。

私が実際にLINE登録から当選連絡までを確認した内容を、順番にお伝えしていきます。

すでに登録して当選の連絡を受け取ってしまった方も、これから登録しようか迷っている方も、最後まで読んでから判断してください。

寄付タウンは詐欺で危ない?当選の実態|結論

寄付タウンは、「世界中の寄付を抽選で分配する」とうたいながら、実態はほぼ全員を当選させて金銭を要求する仕組みだと判断しました。

「寄付タウン 危ない」と感じて調べている方も多いと思いますが、実際に登録して確かめたところ、その勘は正しいと言えます。

理由は大きく3つあります。

まず、運営元とされる「一般社団法人」の団体名が、公式ページに空欄のまま公開されていること。

次に、「サポーター花山くにこ」を名乗るアカウントから、当選した人を急がせる不自然なメッセージが届くこと。

そして、案内してくるLINEアカウントが複数存在し、所在国が南アフリカや韓国になっていたことです。

「一般社団法人 寄付タウンって何?世界中から集まった寄付を、抽選で分配するアプリ」という広告ページの冒頭部分

このように、一見すると社会貢献をうたう真面目な企画のように見えます。

ですが、実際に登録の流れを確認すると、寄付とは呼べない仕組みが見えてきました。

藤原 藤原

善意を装う企画ほど、実態を一つずつ確認する必要があります。

すでに寄付タウンに登録して当選の連絡を受け取ってしまった方も、これから登録しようか迷っている方もいると思います。

そんな方は、次に進む前に、私に今の状況を教えてください。

続けて、寄付タウンの正体をお伝えします。

寄付タウンとは?正体は当選を装う金銭要求アプリ

寄付タウンの正体は、LINEの友だち追加から始まる、寄付金の抽選に「当選」させて金銭を要求するための企画です。

広告ページには、「世界中から集まった寄付金を、抽選という仕組みを使って必要としている人たちに分配していくスマートフォンアプリ」と説明されています。

「安心して使っていただくために」という項目では、「一般社団法人として、透明性と信頼性を大切に運営しています」と書かれていました。

「寄付タウンは、一般社団法人として、透明性と信頼性を大切に運営しています」「利用規約・プライバシーポリシーの整備」と説明する広告ページの箇所

ですが、私がページ内をすべて確認したところ、利用規約・プライバシーポリシーへのリンクは1つも見つかりませんでした。

「整備している」と書きながら、実際にはリンクすら存在しないのは、正直かなり矛盾しています。

広告ページと寄付タウンの謳い文句を、実際の中身と比べてみました。

寄付タウンが掲げる言葉私が確認した実態
一般社団法人として運営団体名は空欄のまま公開
利用規約・プライバシーポリシーの整備ページ内にリンクが1つもない
世界中から寄付が集まる寄付の原資や送金元の説明はなし
不正利用を防ぐ監視・チェック体制具体的な体制の説明はなし
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「整備しています」という言葉だけで、中身が伴っていないケースはよくあります。

「一般社団法人」の名前が空欄のまま公開されている

広告ページの最下部には、運営者を示す記載がありました。

「一般社団法人 〇〇 寄付タウン運営事務局」と表示されているページ最下部の運営者名

見ての通り、「一般社団法人〇〇寄付タウン運営事務局」と書かれており、団体名を入れるはずの部分が空欄のまま公開されています。

これは、テンプレートの入力し忘れではなく、そもそも実在する団体名が用意されていない可能性を示しています。

なお、「寄付タウン」という名前から、実業家の前澤友作さんが手がける取り組みを連想する方もいると思います。

ですが、ページのどこにも前澤さんの名前や写真は使われておらず、無関係の企画です。

似たような名前を使って著名人の活動と誤認させる手口は、全国市町村振興協会の特別高額宝くじを調べたときにも見た構造でした。

実際に登録すると、何が起きるのかをお伝えします。

寄付タウンで当選した人は何を求められるのか

私が実際に寄付タウンのLINE登録を進めたところ、友だち追加した直後から、当選を前提にした案内が続けて届き、最終的には前払いの費用を求められました。

登録が完了すると、LINEに次のようなメッセージが届きました。

「登録完了のお知らせ」「寄付タウンへのご登録、誠にありがとうございます」「テレビでも放映されました」というリンクを含むLINEメッセージ

見ての通り、「テレビでも放映されました」という文言とともに、動画ファイルへのリンクが貼られています。

このリンク先は、レンタルサーバーの共有ドメイン上に置かれた動画ファイルで、実際のテレビ局のサイトとは無関係でした。

続けて、「本日ご登録者限定で、寄付金受給の当選率10倍アップキャンペーン」といった、当選を期待させる案内が届きます。

「本日ご登録者限定で、寄付金受給の当選率10倍アップキャンペーン開催中」「寄付アプリ1000万ダウンロード記念プロジェクト」と表示される案内画面

この画面の上部には、LINE自体による警告も表示されていました。

「このアカウントは未認証アカウントです」というLINE公式の警告が、すでに画面上に出ています。

「投資など金銭に関連するメッセージには十分注意してください」とも添えられていました。

当選した人が最初に求められるのは数千円のギフトカードだった

ネット上の複数の報告によると、寄付タウンで当選したと案内された人は、受け取りの手続きとして前払いの費用を求められています。

最初に求められる金額は、3,000円ほどのギフトカードなど、比較的小さな金額からだと報告されています。

求められるとされる内容実態
ギフトカードの購入支払っても寄付金は届かない
手数料や税金名目の送金正規の当選金受け取りでは発生しない請求
支払いを拒否した場合の対応警察や裁判をにおわせる強い口調のメッセージが届くとの報告

支払ってしまうと、税金や手数料など、次から次へと別の名目の請求が続き、結局最後まで受け取れないまま終わるとされています。

藤原 藤原

最初の金額を小さく見せるのは、支払うハードルを下げるための工夫だと考えられます。

当選の連絡と引き換えの支払いを求められたら

正規の懸賞・給付金で、受け取る側が先にお金を払うことはありません。 ギフトカードや振込を求められた時点で、支払いを止めることが最優先です。

すでにギフトカードの購入や送金を求められている方は、それ以上進める前に、一度私に状況を教えてください。

当選した人に届くのは、支払いの請求だけではありません。

「サポーター花山くにこ」という人物からのメッセージも確認したので、次にお伝えします。

花山くにこは寄付タウンに実在する10億円の寄付者か

「花山くにこ」は、寄付タウンのLINEアカウントの1つが実際に名乗っている表示名で、私宛にも「10億円の寄付を必ず受け取ってください」というメッセージが届きました。

ネット上の指摘では、寄付タウンの広告に「花山くにこ」という人物が10億円を寄付したという体験談が登場するとされています。

私が確認したのは体験談ではなく、「サポーター 花山くにこ」という名前でLINEに直接送られてきたメッセージでした。

花山くにこから「本日20時で完全締切」というメッセージが届いた

そのメッセージがこちらです。

「サポーター 花山くにこ」というLINEアカウントから届いた、「寄付サポーターとしての責任が私にはあります。私からの寄付10億円を必ず受け取りしてください」「今日の20時で完全締切」と書かれたメッセージ

「寄付サポーターとしての責任が私にはあります。私からの寄付10億円を必ず受け取りしてください」

続けて、「今日の20時で完全締切」「延長もされる事がない」と、期限を切って急がせる文面が続きます。

個人からの寄付を、本人を名乗るアカウントが直接LINEで催促してくるという時点で、通常の懸賞・寄付の仕組みではありません。

藤原 藤原

「今日中」という期限は、立ち止まって確認する時間を奪うための言葉です。

この人物についても、実在を裏づける情報は見つかっていません。

受け取れないと横領容疑で逮捕されるという偽ニュースも使われていた

花山くにこからのメッセージと前後して、次のような動画も案内されました。

「アプリで寄付金の持ち逃げ容疑」「寄付金横領の疑いで28歳アルバイトの男逮捕」「アプリで知り合った日本人女性名乗る人物を通して寄付金10億円を横領」と表示されるニュース風の動画

「アプリで知り合った日本人女性名乗る人物を通して寄付金10億円を横領」という、ニュース番組のような体裁の動画です。

花山くにこが名乗る「10億円」という金額と、この動画の横領額が一致しており、偶然とは考えにくい作りでした。

この動画がどこの局の本物の報道なのかは確認できず、テレビ局名も見当たりません。

「受け取らないと誰かに悪用される」と感じさせて、急がせるための素材だと私は見ています。

藤原 藤原

期限を切るメッセージと、横領の疑いをにおわせるニュース風の動画、両方セットで送られてきたら要注意です。

似たような「花山くにこ」からのメッセージを受け取って気になっている方は、まとめの部分から今の状況を教えてください。

花山くにこ以外にも、当選を伝えてくるアカウントが複数あったので、運営の実態を調べました。

寄付タウンアプリは本物のApp Storeではなかった

寄付タウンの広告で案内される「アプリ」は、本物のApp Storeを経由するものではなく、Webページをホーム画面に追加するだけの仕組みでした。

登録の入口では、まず「入手」ボタンを押してアプリをインストールするよう案内されます。

「寄付タウン公式アプリ」というタイトルで、評価4.9・1.2万件の評価などApple公式のApp Storeのような体裁で表示される画面

一見すると、本物のApp Storeの画面のように見えます。

ですが、画面下部には「このアプリはSafariから直接ホーム画面に追加してすぐにご利用いただけます」と書かれており、実際にはApp Storeを経由しないWebページをホーム画面に追加する仕組みでした。

評価4.9、1.2万件の評価、チャート1位といった数字も、Appleの審査を経た実績ではなく、ページの中に書かれているだけの文字列です。

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App Storeのデザインを真似ることで、公式アプリだと錯覚させる作りです。

段階表示された内容
1LINE友だち追加が完了する
2「登録完了のお知らせ」が届く
3「テレビでも放映されました」という動画リンクが届く
4「寄付金受給の抽選結果」を案内すると予告される
5当選を伝えるメッセージとアプリ誘導が届く

登録した直後から、まるで台本があるかのように、次々とメッセージが送られてくる流れでした。

このアプリを案内してくるLINEアカウントの実態もお伝えします。

寄付タウンの運営実態を調査した結果

寄付タウンを案内するLINEアカウントは1つではなく、私が確認しただけでも複数のアカウントが使われていました。

いずれのアカウントも「未認証」の状態です。

アカウント名友だち数認証状態所在国・地域
【公式】寄付プロジェクト95524人未認証南アフリカ
【寄付金受給】ご登録窓口22472人(8/4確認時51人)未認証韓国

日本語で「公式」「ご登録窓口」と名乗りながら、アカウントの所在地は日本ではありませんでした。

LINEアカウントの所在地は南アフリカと韓国だった

1つ目のアカウントの情報画面を確認すると、所在国・地域の欄に「南アフリカ」と表示されています。

「【公式】寄付プロジェクト955」というLINEアカウントの情報画面で、所在国・地域が「南アフリカ」と表示されている箇所

もう1つのアカウントでは、「韓国」と表示されていました。

「【寄付金受給】ご登録窓口224」というLINEアカウントの情報画面で、友だち72人・所在国が「韓国」と表示されている箇所

公開時点で51人だった友だち数は、10日ほどで72人まで増えていました。

今もアカウントが稼働し続け、新しい登録者を集めていることが分かります。

「【寄付金受給】ご登録窓口224」というLINEアカウントの情報画面で、所在国・地域が「韓国」と表示されている箇所

藤原 藤原

複数の国からアカウントを使い分けているのは、1つが止められても別のアカウントで続けるための備えだと考えられます。

警察庁の特殊詐欺の手口一覧でも、こうした複数アカウントを使い分ける手口が紹介されています。

運営の実態が見えない中、ネット上の口コミも確認しました。

寄付タウンの口コミ・評判は?

ネット上を調べたところ、「寄付タウン」について、複数の検証サイトがすでに危険性を指摘していました。

Yahoo!知恵袋には、「寄付タウンで当選してもう既にもらった人はいますか」という質問が投稿されていました。

費用の詳細を知りたいという内容で、これはこの記事にたどり着いた方の疑問とも重なるはずです。

広告ページには、当選者・寄付者あわせて15人分の体験談も掲載されていましたが、いずれも実在を確認できる情報はありませんでした。

「下記は、寄付タウンを通じて支援を受けた方々の声の一部です。個人が特定されないよう、表現の一部を調整して掲載しています」という注釈と、30代女性シングルマザーの体験談

見ての通り、「個人が特定されないよう、表現の一部を調整して掲載しています」と、サイト自身が明記しています。

体験談の内容が、そのまま実在の利用者の声である保証はどこにもないということです。

当選した人からの報告が全員に同じ文面で届いていた

私が確認したLINEのやり取りにも、「当選した」という報告メッセージが含まれていました。

「無事に3000万円の寄付金を受け取れました」という【鮫島藍子】名義の報告と、口座残高30,398,700円と表示されたSMBC Oliveの画面

「無事に3000万円の寄付金を受け取れました」という【鮫島藍子】名義の報告に、SMBCのOlive口座で30,398,700円という残高画面が添えられています。

このメッセージには「このアカウントは未認証アカウントです」というLINE公式の警告バナーも同時に表示されていました。

以前に確認できた別のメッセージでは、【小林晶子】名義で楽天銀行の3億円を超える残高画面が使われており、名義も金額も異なる複数のパターンが用意されています。

一つの企画で、名義と銀行アプリだけを変えた「受け取れました」報告が何パターンも作られている時点で、量産された演出だと分かります。

このメッセージは、私宛の個別のやり取りではなく、「寄付金受給ご登録窓口224」というアカウントから一斉に送られてきた文面でした。

つまり、登録した人全員に同じ「成功体験」が届く仕組みだったということです。

藤原 藤原

名義と金額を変えるだけで、何パターンも「成功体験」を量産できてしまいます。

登場する人物・アカウント役割実在性
花山くにこ10億円の寄付者を名乗り期限を急がせる確認できず
鮫島藍子3000万円を受け取ったという報告確認できず
小林晶子3億円を受け取ったという報告確認できず

友だち一覧に表示された「寄付タウンサポート」

私が実際に登録したLINEの友だち一覧には、「寄付タウンサポート」という名前でアカウントが追加されていました。

スマートフォンのLINE「友だち一覧」画面に「寄付タウンサポート」というアカウントが表示されている様子

この通り、通知欄には「登録完了のお知らせ」という文言だけが表示され、その先に何が待っているかは一切わかりません。

わからないまま次に進んでしまう作りになっている点も、見過ごせないポイントです。

私のLINEにも、似た構造の企画について「当選したと言われたが、指定された金額を払うのが不安」という相談が届いています。

寄付タウンから当選の連絡が来て、受け取りには手数料が必要だと言われました。払っても大丈夫でしょうか。

LINE相談者さんより

私の答えは、はっきりしています。

受け取る側が先に手数料を払う懸賞金・支援金は、正規のものではありません。

国民生活センターも、心当たりのない懸賞・当選の連絡から金銭を求める手口に注意を呼びかけています。

一人で判断せず、気になることがあれば聞いてください。

寄付タウンやLINEの当選連絡に応じる前に確認したい5つのこと

寄付タウンのような当選連絡を受け取った場合、次の5つを落ち着いて確認してください。

確認項目理由
個人情報をどこまで入力したか名前・電話番号のどこまで渡したかを把握する
支払いをすでにしてしまったか支払いの有無で次に取るべき行動が変わる
ギフトカード払いか振込か支払い方法によって対応の余地が変わる
追加の名目で請求が続いていないか手数料・税金名目の請求には応じない
運営者名や所在地が確認できるか空欄や記載なしの場合は特に警戒する

消費者庁の虚偽・誇大広告に関する注意喚起でも、実態のない誇大な表示に注意するよう呼びかけられています。

「公式アプリ 寄付タウン 1000万ダウンロード達成」というバナー画像とともにアプリのインストールを促すLINEメッセージ

このように、次々と送られてくる案内を前に、立ち止まって確認する時間を持つことが何より重要です。

藤原 藤原

確認する項目を先に決めておくだけで、勢いで進めてしまうことを防げます。

この5項目を確認する中で分からないことが出てきたら、遠慮なく聞いてください。

一緒に一つずつ確認していきます。

チェックの途中で不安な点が見つかった場合も、そのまま教えてもらえれば状況に応じてお答えします。

最後に、ここまでの内容をまとめます。

寄付タウンは詐欺で危ない|まとめ

ここまで、寄付タウンについて調べてきました。

最後に、判断の材料になった運営者表記をもう一度見てください。

「一般社団法人 〇〇 寄付タウン運営事務局」と表示されているページ最下部の運営者名

団体名を入れるはずの部分が、空欄のまま公開されていました。

「サポーター花山くにこ」を名乗るアカウントからは、当選した人を急がせるメッセージが届き、案内してくるLINEアカウントは複数存在し、所在国は南アフリカと韓国でした。

寄付タウンは、詐欺と断定できる証拠がそろっており、危ない企画だと判断しました。

特に、当選の連絡と引き換えに何らかの支払いを求められた時点で、それ以上進めないでほしいです。

私は、支払ったお金を必ず取り戻せる方法を持っているわけではありません。

でも、今どこまで進んでしまっているかは、状況を見れば具体的にお伝えできます。

「もう振り込んでしまった」

「これ以上、進める前に止めたい」

どちらでも、そのままの状況を送ってください。

カード払いなら支払いを止められる場合があるので、そのやり方もLINEでお伝えします。

急いでいるときほど、一人で判断を抱え込まないでください。

藤原 藤原

どんな状況でも、責めるようなことは言いません。

すでに関わってしまった方も、これから気をつけたい方も、抱え込まずに聞いてください。

一言いただければ、必ず返信します。