藤原 こんにちは、藤原です。
「たった2分で930万円」。
Google広告でこの文字を見て、思わず指が止まった方も多いと思います。
今回は、奥谷隆一さんが案内する「億のマスタープログラムFX」について調べました。
広告には1日で1855万円という取引履歴まで並んでいて、しかも参加は無料だと書かれています。
私のLINEにも「無料の講座だけ見てみようと思うけれど、大丈夫でしょうか」という相談が届いています。
⚠️ 実際に登録して数字まで計算した結果、億のマスタープログラムへの登録はおすすめできません。
理由は、広告に並んでいる利益が、読者の手元にある資金では届かない前提で作られているからです。
その計算を、この記事で全部お見せしますね。
株式会社Logical Forexの億のマスタープログラムは詐欺?|結論
億のマスタープログラムは詐欺と断定できる材料まではありませんでした。
ただ広告の実績が普通の人には再現できないので、登録はおすすめしません。
判断の決め手は3つでした。
ひとつ目は、広告の取引履歴に載っている取引数量が、一般の個人には用意できない規模だったこと。
ふたつ目は、広告のカウントダウンが、開いた人ごとに毎回10分から始まる仕組みだったこと。
3つ目は、同じ広告の中で経歴の数字が食い違っていたことです。
まず、広告の冒頭を見てください。

2分で930万円。
その下には、こう続きます。

「ボタンを押すだけ。」
「知識・経験・学歴は関係ありません。」
たった1日で523万円、784万円、1107万円。
数字の並びだけ見れば、たしかに人生が変わりそうに見えますよね。
藤原 私が長年この世界を見てきた中でも、ここまで一発逆転を前面に出す広告は多くありません。
ただ、この数字がどうやって出たのかは、広告の中に答えが載っています。
そこを読み解けば、自分に再現できるかどうかが分かります。
とはいえ「じゃあ何なら自分にできるのか」は、資金も経験も人によって違うので一般論では答えられません。
迷っている方は、下のボタンから今の状況を一言だけ送ってください。
奥谷隆一のFX投資「億のマスタープログラム」とは?
億のマスタープログラムは、奥谷隆一さんが1分足のスキャルピングという手法を教える、全3回の無料講座です。
スキャルピングとは、数十秒から数分で売買を終わらせて、小さな値動きを何度も取りにいくやり方を指します。
広告では「奇跡の1分足スキャル」と名づけられていました。

無料講座は8月17日スタート、と書かれています。
参加するにはメールアドレスを入れるか、LINEを登録します。
億のマスタープログラムは無料講座から始まる
登録の段階で払うお金はありません。
渡されるのは、非売品と書かれた全3本の解説動画です。

「登録無料・先着人数限定」。
その下に、赤いカウントダウンが動いています。
この「残り◯分」が本物かどうかは、後で確かめます。
無料で情報を配って、その後に有料のものを案内する。
この流れ自体は、どの業界でも普通に行われていることです。
藤原 無料の講座を見ること自体は、私も止めません。
見るべきなのは、その先で提示される中身が、自分の資金で成り立つかどうかです。
まずは、登録して何が届くのかを確かめました。
奥谷隆一のLINEに登録するとどうなるのか
奥谷隆一さんのLINEに登録すると、無料プレゼントの案内と、講座の日程が届きます。
追加する前の画面を撮っておきました。

友だちの数は345人でした。
広告の派手さに比べると、意外と少ないな、というのが正直な印象です。
友だちになると、間を置かず1通目が来ました。

第1回目の講義は「8月21日(金)13時から」と書かれています。
ところが、広告のほうには「8月17日(月)お昼12時スタート」と出ていました。
同じ講座なのに、入口によって開始日が違います。
つまり、この日付は決まった予定ではなく、入口ごとに置かれている案内文です。
続けて案内されたのが、予告と書かれた特設ページでした。

「一攫千金を何度でも!」「15連勝で2807万円」。
広告に出ていた930万円より、さらに大きい数字が出てきました。
そして動画の中では、こう説明されます。

「最速で億万長者になるためのFXトレード手法」。
ここまでは、まだ言葉だけです。
ただ、この特設ページには実際の取引履歴も載っていました。
そこに、判断できる数字が全部書いてあります。
億のマスタープログラムの実績930万円は再現できるのか
億のマスタープログラムの実績は、手元に数千万円ある人でなければ再現できません。
理由は、取引の大きさにあります。
特設ページに載っていた、8月12日の取引履歴を見てください。

1日で73万8,473円。
各行の左側に並んでいる「5.00」が、1回あたりの取引の大きさです。
FXでは、この単位をロットと呼びます。
日本の会社では1ロットが10万通貨にあたるので、5ロットなら50万通貨を動かしている計算です。
1行目を検算すると、ドル円を159.419円で売って159.096円で買い戻し、利益は161,500円。
値動きは0.323円で、50万通貨をかけると、ぴったり161,500円になります。
数字そのものに、ごまかしはありません。
ただ、50万通貨を動かすには、日本の会社なら証拠金として約320万円を口座に入れておく必要があります。
藤原 73万円という数字の裏に、320万円という前提が隠れているわけです。
同じ日の履歴には、4万4,500円と2万6,500円のマイナスも混ざっていました。
勝ちだけを並べているわけではない点は、正直だと思います。
億のマスタープログラムの実績は100ロットで出した数字
もっと大きな数字も見ておきましょう。
広告には「約1日で約1855万円」という履歴が載っています。

ここの取引数量は「100.00」。
5ロットではなく、100ロットです。
100ロットは1,000万通貨なので、値動きが1銭あるだけで10万円が動きます。
1行目のドル円は184.994円で買って185.494円で決済、損益は500万円ちょうど。
50銭の値動きに10万円をかけると、たしかに500万円になります。
では、1,000万通貨を動かすには、いくら口座に入れておく必要があるのか。
日本の会社の場合、証拠金だけで約7,400万円です。
同じ広告には「5連勝で1285万円」という履歴も並んでいましたが、こちらも取引数量は100ロットでした。

派手な数字は、すべて同じ規模で取られています。
手元の資金別に同じ1日の利益を計算した
では、普通の人が同じ日に同じ売買をしたら、いくらになるのか。
用意できる資金ごとに計算しました。
| 手元の資金 | 建てられる大きさ | 同じ1日の利益 |
|---|---|---|
| 30万円 | 0.4ロット | 約7万円 |
| 100万円 | 約1.3ロット | 約25万円 |
| 7,400万円 | 100ロット | 約1,855万円 |
30万円では、1ロットすら建てられません。
しかも上の数字は、口座のお金を限界まで使った場合です。
実際には強制的に決済されるのを避けるため、この半分以下で運用するのが普通です。
そうすると、利益はさらに小さくなります。
広告は「小資金からでも一瞬で、大きな利益を稼ぐ」と書いていました。
ですが、載っている実績は小資金では届かない場所にあります。
- 取引数量が何ロットか
- その数量を建てるのにいくら必要か
- 自分の資金なら何分の1になるか
手法の良し悪し以前に、数字の前提が読者と噛み合っていません。
「自分の資金だといくらになるのか計算してほしい」
「もう無料講座に登録してしまった」
こういう話に限らず、投資や副業のことなら何でも受けています。
私も実際に登録して中まで見ているので、あなたの資金に合わせて具体的にお答えできます。
億のマスタープログラムの「残り10分」は本当に締め切られるのか
億のマスタープログラムのカウントダウンは、締め切りではありませんでした。
広告には「残り09分46秒」という赤いタイマーが出ています。

これを見ると、あと10分で受付が終わるように感じますよね。
そこで、同じページを別のブラウザで新しく開き直して、表示を記録しました。
1回目は残り9分57秒、2回目も残り9分56秒。
新しく開いた人には、毎回ほぼ10分ちょうどから表示が始まります。
ページの中身を確認すると、開いた時刻の10分後を記録して、そこまでの残り時間を出しているだけでした。
誰かが先に登録して枠が減っているわけでも、締め切りが近づいているわけでもありません。
藤原 急かされていると感じたときほど、いったんページを閉じて考える時間を取りましょう。
私のLINEにも「あと数分と出ていたので、よく読まずにメールアドレスを入れてしまった」という相談が届いています。
急ぐ必要がないと分かっただけでも、冷静に読み直せるはずです。
次は、案内している奥谷隆一さんについて確認します。
奥谷隆一の投資歴とテレビ出演を調査
奥谷隆一さんは、広告によると1970年生まれで京都市出身、神戸大学経済学部を卒業したコンサルタント兼トレーダーです。
テレビ出演の実績も、局名まで挙げて紹介されていました。

朝ズバッ!、ワールドビジネスサテライト、おはよう日本、日経CNBC。
いずれも実在する番組です。
ただ、この画像の中に、見落としてほしくない一文があります。
奥谷隆一の投資歴は20年と30年が同じ広告に並んでいる
上の画像には「30年間、誰にも語らなかった」と書かれています。
一方で、同じ広告のプロフィール欄には「投資歴20年」と書かれていました。
語らなかった期間が30年で、投資を始めてから20年。
投資を始める10年前から、投資の手法を隠していたことになってしまいます。
藤原 細かい話に見えますが、経歴の数字が揃っていない広告は他にもいくつか見てきました。
食い違いはもうひとつありました。
見出しでは「たった2分で930万円」と書かれているのに、本文には「最短2分で920万円」とあります。
10万円の差は小さいようで、同じページに違う数字が並んでいる時点で、原稿の管理が緩いことは分かります。
経歴が嘘だと言いたいわけではありません。
数字を確かめずに信じてしまうと、後の判断もぶれてしまう、という話です。
億のマスタープログラムの料金と口コミ・評判は?
億のマスタープログラムの料金は、現時点でどこにも公開されていません。
特商法の表記を開いても、価格の欄そのものがありませんでした。

無料の登録しか受け付けていない段階なので、価格が無いこと自体は不自然ではありません。
消費者庁の通信販売の広告表示のルールでも、対価は申し込みを受ける段階で表示すべき事項とされています。
有料の案内が来たときに、金額と返金の条件が明記されているかを必ず確かめてください。
口コミも探しました。
億のマスタープログラムそのものは公開されたばかりで、実際に参加した人の報告は1件も見つかりませんでした。
代わりに、奥谷隆一さんが過去に出した別のFX商材については、批判的な検証記事がいくつも並んでいます。
良い評判は、私が探した範囲では見つけられませんでした。
私のところに届いた相談も載せておきます。
予告のページで1日1855万円という履歴を見て、これなら自分もと思って登録しました。数字の意味は考えていませんでした。
LINE相談者さんより
無料と書いてあるので気軽に入りましたが、この後に高い商品が出てくるのではと不安です。
LINE相談者さんより
※相談者さんには許可を得て掲載しています。
どちらも、まだお金は動いていない段階でした。
無料のうちに立ち止まれたなら、それがいちばん大きい収穫です。
あとは、この講座を売っている会社です。
億のマスタープログラムの運営会社Logical Forexと工藤総一郎を調査
億のマスタープログラムを運営しているのは株式会社Logical Forexで、運営責任者は工藤総一郎さんです。
国税庁で登記を確認したところ、会社は実在していました。

法人番号は5011101065281。
特商法に書かれている住所と、登記されている住所は一致していました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売業者 | 株式会社Logical Forex |
| 運営責任者 | 工藤総一郎 |
| 法人番号 | 5011101065281 |
| 所在地 | 東京都墨田区錦糸一丁目2番1号 |
電話番号とメールアドレスも公開されていて、連絡先がはっきりしない相手ではありません。
金融庁が公表している無登録業者のリストも確認しましたが、この会社の名前は載っていませんでした。
載っていないから安全、という話ではありません。
リストに載るのは、すでに問題が表面化した相手だけだからです。
Logical Forexは以前グローバル・ロイズ株式会社だった
登記の変更履歴を開くと、社名が変わっていることが分かります。

2020年7月に「グローバル・ロイズ株式会社」から現在の社名へ変更しています。
その2ヶ月後に、新宿区から墨田区へ本店を移していました。
社名や住所を変えること自体は、どの会社でも起こります。
ただ、過去の評判を調べるときは、古い社名でも検索しておくと見落としが減ります。
藤原 広告の商品名だけでなく、会社の昔の名前でも一度調べてみてください。
会社が実在して連絡先も揃っている点は、正直に良い材料だと思っています。
それでも私が危険と判断したのは、会社の実在ではなく、実績の見せ方が読者の資金と噛み合っていないからです。
奥谷隆一のFX投資に登録してしまった人が確認すること
すでに登録してしまった方も、無料の段階で止まっているならお金は失われていません。
確かめてほしいのは、次の3つです。
- 有料のプランを案内されていないか
- 金額と返金の条件が書面で示されているか
- 使う資金の上限を先に決めてあるか
広告には、通帳に400万円と表示された画像や、93pipsという値幅の画面も並んでいました。

こうした画像は、金額だけが目に入って、条件が頭に残りません。
値幅がいくら大きくても、動かす金額が小さければ利益も小さくなります。
皆さんは、有料の案内が来たときに、その場で決めないようにしてください。
金額を提示された段階でひとりで判断してしまうのが、いちばん危ないところです。
奥谷隆一のFX投資はおすすめしない|まとめ
ここまで、億のマスタープログラムについて登録して数字まで確かめてきました。
最後にもう一度、判断の決め手になった履歴を見てください。

1855万円という利益は、100ロットで取られた数字でした。
同じ取引を日本の会社でするには、証拠金だけで約7,400万円が必要になります。
手元が30万円なら1ロットも建てられず、同じ日でも利益は7万円ほどにしかなりません。
カウントダウンは開いた人ごとに10分から始まり、締め切りが迫っているわけでもありませんでした。
この前提が分かったうえでもなお参加したい、という状態でなければ、私はおすすめしません。
皆さんは、有料の案内が出るまでに、自分が出せる金額の上限を先に決めておきましょう。
私は、口座のお金が一瞬で億になるような話は持っていません。
ただ、今の資金で無理なく試せる範囲なら、一緒に線を引くことはできます。
「無料講座を見たけれど、次に何を確かめればいいか分からない」
「自分の資金でこの手法が成り立つのか知りたい」
「他にどんな始め方があるのか聞きたい」
こういう話に限らず、投資や副業のことなら何でも受けています。
私が自分で確かめて続けられたやり方も、必要なら順番にお伝えします。
藤原 数字の意味さえ分かれば、慌てて決める場面はぐっと減ります。
広告の実績を同じように検算した副業では、次世代物販攻略の教科書があります。
売上だけが大きく出ていて、手元に残る額が書かれていない点は共通していました。
短い一言で構いませんので、気軽に送ってください。

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